テクニカル・ライブラリ

意外と知らない!? フィルタの選択
~高価な装置へのダメージ・破損につながるケースが多いこと~

サブシステム、システムには、不要信号を除去する目的で、例えばBPF(バンド・パス・フィルタ)が多く用いられます。
みなさんは、BPFは入力周波数の約 倍のところにハーモニクスが必ず出てくることを、ご存知ですか?
このハーモニクスを出ないようにするには、BPFとLPFを組み合わせる必要があります。
もし、このことを知らずに、しかも、ハーモニクスをカバーする帯域を持ったアンプに接続したとすると、不要なハーモニクスも同時に増幅されて出力されてしまいます。

結果、どうなるでしょう?

不要な信号が同時にアンプに出力されることになり、アンプの動作点によっては混変調を起こしたり、設計通りの必要信号が得られなくなってしまいます。
最悪の場合、アンプを破損させてしまうこともあります。

信号図

意外にも、知らない方が多く、アンプの特性が設計通りの性能が出せず、アンプにストレスが加わり、破損しまうことが多々あります。
そのために、システム類の性能が劣化するのみならず、高価な装置へのダメージかつ破損につながってしまうケースが、多くあります。
設計のヒント・注意参考にしてみてはいかがでしょうか。