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その2 周波数をあらわす「ヘルツ」の語源

今の若い人たちにとって、周波数の単位は「ヘルツ」というのは当たり前で、何の抵抗もないでしょう。実は、1972年7月1日以前は「サイクル」が使われていたのです。この事を知る人は、もはや少なくなってきています。


各分野で使われる単位は、発明・発見した人物の名前が用いられています。電気関連ではオーム、アンペア、ヘンリーなど、科学者の名前が使われています。



日本地図

ところが、なぜが周波数については、循環過程の英訳である「サイクル」が長年使われていました。ヘルツは、無視されてしまっていたわけです。さぞ悔しかったことでしょう。



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ところが、これは不公平ではないかという意見がわき起こり、ついに1972年にIEEE(電子・電機技術学会)からヘルツを使用するよう世界中に勧告が出たのです。以来、ヘルツが用いられるようになりました。良かったですね。